Paperblanks + Veneranda Fabbrica del Duomo di Milano | 独占コラボレーション | Paperblanks
Veneranda Fabbrica del Duomo di Milanoとのコラボレーションによる特別な新しいコレクションが誕生しました。ミラノ大聖堂の作品を制作するにあたり、ペーパーブランクスが目を向けたのは、パオロ・チェーザ・ビアンキ(1840–1920)が円蓋内部の装飾案として提出した一連の意匠図です。この独自のデザインを通じて、大聖堂の建設に込められた人間の創造力を垣間見るとともに、イタリアの歴史の独特な側面を探求することができます。

Veneranda Fabbrica del Duomo di Milanoとのパートナーシップ


新たな関係

ミラノのドゥオモ(ミラノ大聖堂)は、数世紀にわたる信仰や芸術表現を物語っています。入り組んだ飛び梁と豪華な彫刻を伴い、ひと目見ただけでミラノ大聖堂だとわかるファサードは、他に類を見ない独特のスタイルを持っています。

このミラノ大聖堂コレクションは、635年以上にわたって大聖堂の保全と修復を担うVeneranda Fabbrica del Duomo di Milanoとのパートナーシップによって特別リリースされたものです。

「Veneranda Fabbrica del Duomo di Milanoは、大聖堂の保護保全と価値を高めるために活動を続けてきた歴史的に重要な機関です。1387年にミラノ公の Gian Galeazzo Visconti卿により設立され、特別な建造物である大聖堂を設計・建築するにあたって、メンテンナンスに必要な資金援助を集めつつ、635年以上にわたって、大聖堂の保全と修復を行い、管理活動や典礼儀式への貢献、資産価値を高める役割を果たしてきました。」– Veneranda Fabbrica del Duomo di Milano

情熱の共有

ミラノ大聖堂はミラノにあるにもかかわらず、様々な文化的、芸術的伝統を表現しています。何年にもわたってヨーロッパ中から集められた建築家たちが建築プロジェクトに従事したので、結果的に大聖堂はそのものが人間の想像力や革新力、共同活動の生きた証しとなりました。

5世紀以上の歳月を費やして完成するまでの間、数多くの建築家や彫刻家、芸術家、専門の職人らが、Veneranda Fabbrica del Duomoが管理する大聖堂建築計画に独自のアイデアを持ち寄りました。その結果、大聖堂は「ロンバルドの美学」あるいは「ロンバルドのゴシック様式」の要素を含んだ世界的なゴシック様式が融合した唯一無二の非常に印象深い建築物になりました。

「ブランドとしての我々の使命もこの大聖堂と同じです。この商品は人々の想像力を目覚めさせ、おのおのの能力の中の信念に希望を与えるものとならなければなりません。またそれと同時に、大聖堂は数世紀にわたってミラノの一部を成す象徴的な存在であり続けています。このパートナーシップが実現したおかげで、我々のブランドを愛してくれるファンとミラノの誇りを結び付けられるものを作ることができました。」– Olessia Makarenia、Paperblanksライセンス契約マネージャー

独占コレクションの制作


共同作業

このコラボレーションが生んだコレクションのコンセプトは、Paperblanksのイタリア市場から直接的に生まれたものではありますが、国内の販売チームともども、このような重要な機関と仕事ができる機会をとても楽しみました。これらの商品は、世界中の建築ファンがミラノの歴史の一端を自宅に持ち帰る機会を提供しているのと同じなので、PaperblanksとVeneranda Fabbrica del Duomo di Milanoの両方にとって目的にかなったものでした。「

ミラノの美しい街並みや壮大な大聖堂は、世界中から多くの観光客を魅了しています。この提携がもたらす意義は、訪れる旅行者が素敵なアクセサリーを選ぶことでだけでなく、同時にPaperblanksの魅力を発見し、それを家に持ち帰ることでもあります。Paperblanksの熱心なファンは、我々が建築を含む異なる国々の物質的文化を取り上げ、賞賛に満ちたデザインを制作することに慣れてくれています。そのため、このコラボレーションが自然な流れであると感じていただけることでしょう。それでもなお、Paperblanksならではの予測を超えた楽しい驚きを再びお届けできることを期待しているでしょう。」– Olessia Makarenia、ライセンス契約マネージャー

初リリース作の完成まで

ミラノ大聖堂の物語をこれまでとは違う新しい方法で見せることで、最初のリリースで大きなインパクトを与えたいと考えました。デザイン面では、建築的な細かなディテールに焦点を当て、建築プロジェクトに従事した数多くの建築家やエンジニアの功績を際立たせることを考えました。

表紙は当時の意匠図の一部を再現したものです。Veneranda Fabbrica del Duomoが保管していたPaolo Cesa Bianchi (1840-1920)の作品で、同氏はミラノ大聖堂の円蓋の装飾案を数多く提出した建築家です。彼がこの注目すべき図案を提出したのは、Fabbrica del Duomo in Milanのエンジニア・アーキテクトに任命された後の1877年のことでした。その後、1912年まで同機関のエンジニア・アーキテクトとして活動を続けました。飛び梁の入り組んだ様子は、大聖堂の中で感じる天国への近さを象徴しています。

写真クレジット: Paolo Cesa Bianchi (1840–1920)による原図、提供: © Veneranda Fabbrica del Duomo di Milano (R.T.I.によるライセンス取得)

受賞デザイン

当社が誇るコラボレーション作品、ミラノ大聖堂のノートブックのデザインは、イタリア・ボローニャで開催された2023年のビッグ・バイヤーショーで最優秀デザイン賞を獲得しました。この賞は、デザイン、形状、機能の素晴らしい組み合わせを実現した製品を称賛するものであり、私たち全員が誇りに思う瞬間でした。特に、この美しいノートブックを生み出すに至った製品開発チームとグラフィックデザインチームの情熱と創造性が、称賛されました。

今後に向けて

大聖堂の歴史からは創作のアイデアを無限に感じとることができます。つまり、このパートナー関係は、まだ始まったばかりということです。共に仕事をさせていただき、この崇高な建築物が生むビジョンの一例を発表できることは光栄なことです。

「このパートナーと共に働けて本当に充実感に満ちていました。彼らは大聖堂の美しさや壮大さに見合うデザインを作り上げていく我々のやり方や専門知識を心から信頼してくれました。次のステージは我々の商品を世界で発表することです。Veneranda Fabbrica del Duomo di Milanoとのパートナーシップから得る熱心なサポートを考えると、今後がますます楽しみです。」– Olessia Makarenia、ライセンス契約マネージャー

ミラノ大聖堂コレクションの紹介


ミラノ大聖堂の円蓋

コレクション初の作品はミラノ大聖堂の円蓋です。 ハードカバーのダイアリー、しおり、ペンケースで再現されているこのデザインは、アラベスクを使用し、金色を背景に樹木を模したレリーフを中心としたPaolo Cesa Bianchiが手掛けた図案の一部です。

実際に実現されることはなかったとはいえ、大聖堂の歴史の記録がVeneranda Fabbrica del Duomoで保管されていたおかげで、Cesa Bianchiのような建築家たちの未完の作品や発想を知ることができ、採用されなかった様々な設計案による大聖堂を頭の中で描くことができるのです。